極上のおもてなし

元CAの美月あきこさんの書かれた「ファーストクラスで学んだひとつ上のおもてなし」を最近読みました。 
副題で「3%のビジネスエリートを満足させる日本人の『技術』」と謳っている点にも心惹かれ。

 

本を読み終えた時、「おもてなし」を辞書で引いてみると、「もてなす:心をこめて客に応対する」意味で用いられていますが、英語では、

待遇の意味で、"treatment"、"reception"、"service"、

歓待の意味で"welcome"、"hospitality"、"entertainment"

と区別されています。

 

おおまかなニュアンスで捉えるならば(半ば無理矢理。。。)、「日本語1単語 VS 英語6単語」となるのですね。

何気なく使われている「おもてなし」、実は言葉自体に深みがあり、英語にすると6パターンの意味を持ちえた"Super Cool"な言葉であったのだと気付きました。

 

この著書の中で印象深かったのは、

「おもてなしはお客様のために託されることであると同時に、自分をも高める行為であり、単なる自己犠牲の精神に成り立っているものではなく、もてなす側も心が豊かになれる行為である。(「ファーストクラスで学んだひとつ上のおもてなし」より抜粋)」

と記されている点。
当たり前のことですが、与える側と与えられる側の両者が"Win-Win"の状態となってはじめて、おもてなしは成立するのですね。

 

"最強のおもてなし"についても触れられています。
「その人から自然ににじみでる人間性であり、お客様をホッとさせ、穏やかにさせる温かい人柄。(「ファーストクラスで学んだひとつ上のおもてなし」より抜粋)」

このような経験、なかなか思い出すことが出来ません。。。

 

私の中でのNo.1は、入院の際にお世話になった看護師さん。
無愛想に淡々と医療行為をこなすドクターに対して、私の気持ちに寄り添って下さった女性看護師さんの言葉や態度は今でも鮮明に覚えています。

本来、体調を崩したり、不安を抱きながら病院を訪れる患者さんが多いわけですから、お医者さんにこそ「おもてなし」の心が必要なのかもしれませんが、医者不足の昨今、そんな余裕がないのが現実。。。


先ほどの話に戻りますが、「言葉」、「表情・態度」、そして、「気持ち」、これらが一致することによって「おもてなし」は最大限の効力を発揮するようです。
日常生活において、どんな環境であっても、誰と接するにしても、上記の3要素は大事なのではないかと思います。
そこに笑顔を加えて、私流の「おもてなし」道を極めていきたいです。

 

今年の我がテーマは、「キャンドルの灯火」でスタートしました。
「もし誰かが暗闇の中で苦しんでいたら、キャンドルの光のように私は誰かの心にそっと寄り添って優しく照らしてあげたい。」との願いも込めて。

 

新年の抱負を振り返るとまだまだ未達ですが、人の心に寄り添い、共感し、そして、惜しみなく「おもてなし」の心を発揮出来るように自身を磨いて参ります!

 

最後に、一つ面白かった「トイレットペーパーの三角折り」のお話をご紹介。
余談ですが、私が通っていた中学では「三角折り」を実施することがルール化されていました。
ただ、これには賛否両論があるらしく、不衛生な手で折られることに課題があるという指摘もあるようです。
英語では"Fire-Fold"と呼ばれ、消防署のトイレで招集がかかっても迅速に対応できるようにと考案されたとのことです。(本当!?)

 

こんなサイトもありましたよ!

その名もOrigami Resource Center!

三角折りに飽きた方、必見です(笑)

クリックで救える命がある。