練習量と緊張の法則

秋の空
秋の空

ヴァイオリニストの高嶋ちさ子さん著書の「ヴァイオリニストの音楽案内 クラシック名曲50」を読み終えました。

毒舌キャラでバラエティにも出演されている高島さんですが(最近出ていますか?我が家は録画したテレビ番組や映画を見るだけで精一杯でして。。。知らない。。。)、クラシックを難しく捉えず、かなり噛み砕いて(砕きすぎ感も否めない)論評しています。

タイトルの"名曲50"ですが、1曲あたり3ページ程度なので、さらさらっと読めてしまうので、クラシック初心者にもお勧めです。

高嶋さんの毒舌っぷりは、書籍であっても裏切りません()

 

今回、高嶋さんがアメリカでプロのオーケストラ(ニュー・ワールド・シンフォニー)に所属されていた頃のエピソードなども散りばめられており、舞台本番の裏側を垣間見ることが出来ました。

華やかな表舞台とは異なり、裏舞台では緊張のあまり体調を崩す人、思わず失神してしまう人、精神安定剤で何とか正気を保つ人など、プロであっても"緊張とは無縁"なんて人はいないと知ることが出来て、安心しました()

カザルス像
カザルス像

 

高嶋さんの師である徳永二男さん(元NHK交響楽団ソロコンサートマスターも務められたヴァイオリニスト)に、高嶋さんは次のように教えを仰ぎます。

 「どうしたら、緊張なく弾けるのでしょうか?」

 「そんなの僕が聞きたいよ。

 みんな緊張するんだよ。

 人前で緊張しないような無神経な奴は、逆に音楽という繊細なものには向いていないね」

 

な、る、ほ、ど!

"緊張する=無神経でない証拠"にフォーカスする私であります。

 

3歳からバレエで年に2回は舞台に立っていた私ですが、大人になってからは俄然緊張してしまい、ヴァイオリンの演奏なんて、ありえないぐらい弓の吸いつきが悪く、6拍伸ばすなんて楽譜にあれば、ガタガタになってしまい、聴いている方が気の毒に思うぐらいボロボロになります。

練習の20%ぐらいしか実力を発揮出来ないのが悩みの種でありました。

しかし、徳永先生に救われました!

 

100%の演奏をしようと思ったって、たぶん出せる力はよくて40%ぐらいなんだよ。

だから200%練習をしておけば80%は出るでしょ。」

 

Wow!名文句!!

"あと5練習すれば良いんだわ~♪"と楽観的な私であります()

 

"継続は力なり"を信じ、そして、楽しくヴァイオリンを続けていきたいですね。

余談ですが、この諺を思い浮かべる度に、20歳の頃、アメリカ人のお友達の5歳のお嬢さんに指パッチンを伝授してもらった際、

"Michelle, Practice makes Perfect!"

と言われたのを思い出します(笑)

 

さて、12月の本番に向けて練習、頑張ろう♪

クリックで救える命がある。