クラシック音楽って、一見敷居が高そうに見えるかもしれませんが、その時代におけるポピュラー音楽だったわけですし、時を経て、現代の私達が聴いても「バッハ、良いわね~」と思えてしまうのは、ホンモノであるからなのでしょう。
音楽に限ったことではありませんが、"真の芸術"とは、時代を超越して認められる崇高なものなのだと私は考えます。
さて、今回、初めて笑里さんのコンサートに出かけ、ご本人を拝見させていただきましたが、テレビで見るのと変わらず、可憐で、お美しい女性!
もちろんストレートの髪の毛はさらっさらっでありました。
トークを交えたコンサートスタイルで、笑里さん、きみ子さん、浦壁さん(ピアニスト)の3名がお話をして下さり、3人の人柄を感じ取れる貴重な時間でもありましたよ。
中でも、客席の皆さんに
「ひな人形はいつまで(何歳まで)飾るものなのですか?」
と天然の薫りを漂わせる笑里さんの質問が可愛らしかったのが印象的でしたね。
今回、私が個人的に大注目していたツィゴイネルワイゼン。
※私が注目していた理由は⇒こちら
最初の音色を聴いた瞬間から、笑里さんが他の曲とは違った向き合い方をこの曲にされているのだと感じとれました。
まさに魂を込め、ヴァイオリンと語り合い、音を紡いでいたのです。
ラカトシュさんから多大な影響を受け、そして、笑里さんなりに曲を噛み砕き、磨き抜いた成果なのでしょう。
20代前半の彼女には出せなかった音色が、今、20代後半となった彼女にはしっかりと根付いていました。
今後の彼女の活躍が楽しみですね。
さて、次なる演奏会は何処へ?
私にとっても音の旅は続きます♪
<演奏会プログラム>
使用楽器:ドメニコ・モンタニアーナ(宮本笑里)、ストラディバリウス「ハンマ1717」(中澤きみ子)
第1部
1. J.S.バッハ / 2つのヴァイオリンのための協奏曲二短調 BWV1043より第1楽章
1st:宮本笑里 2nd:中澤きみ子
2. エルガー / 愛の挨拶 宮本笑里
3. マスネ / タイスの瞑想曲 宮本笑里
4. クライスラー / 愛の哀しみ 中澤きみ子
5. クライスラー / 愛の喜び 中澤きみ子
6. ショスタコーヴィチ / 2台ヴァイオリンとピアノのための5つの小品
1st:宮本笑里 2nd:中澤きみ子
第2部
1. リスト / 愛の夢 第3番 浦壁信二
2. カプースチン / 8つの演奏会用練習曲から「フィナーレ」Op.40-8 浦壁信二
3. ラフマニノフ / ヴォカリーズ 宮本笑里
4. ドヴォルザーク / スラブ幻想曲 宮本笑里
5. ガルデル / エル・ディア・ケ・メ・キエラス「想いの届く日」 中澤きみ子
6. サラサーテ / アンダルシアのロマンス 中澤きみ子
7. ロドリゲス / ラ・クンパルシータ 中澤きみ子
8. サラサーテ / ツィゴイネルワイゼン 宮本笑里
9. アンコール / 浜辺の歌 宮本笑里・中澤きみ子