アンサンブルフローラのお仲間マカロンさんが発掘され、サマンサさんもご利用されたことがあるとお聞きしてから半年。
私の行きたいベスト5に入っていました「リューテリア アライ」様を訪問。
今回の目的は、弓の毛替え。
お預けした翌日には仕上げていただけるという短納期も魅力的。
以前のお教室では、「毛替えは梅雨時」と講師が生徒に吹聴していたのですが、実は誤りであったことが最近判明。。。
日本には四季があり、温度や湿度にも大きな差がある点に十分に気を付ける必要があると、現在の師にアドヴァイスをいただきました。
理由としましては、馬毛は湿度によって伸び縮みをするため、多湿期に入る前(5月頃)と乾燥期に入る前(11月頃)に張り替えるのが良いそうです。
さてヴァイオリン工房 リューテリア アライ (Liuteria Arai) 様のお話に戻りましょう。
今回、ヴァイオリンケースごとお邪魔させていただいたのですが、アライ様、私の弓が毛替え可能であると判断された後は、ヴァイオリン本体に興味を示され、チェック下さいました。
その中で、新作ヴァイオリンゆえの課題の一つである指板が下がってしまう点をご指摘。
指板が下がることで指板と弦の間隔が開いてしまい、結果、低音や杯ポジションが弾きにくいことに繋がると定規片手にご説明下さいました。
「他の人が作ったヴァイオリンは直したくないんだけれどね」と冗談を混ぜながら、「弾く人がもっと快適に弾けるようになったら良いなぁと思って」とおっしゃるアライ様。
作り手の立場からヴァイオリンとヴァイオリニストに向ける愛情が伺えました。
今回は毛替えの他にご指摘いただいたヴァイオリンの駒の調整もお願いしたのですが、丁寧な仕上がりで大満足♪
調整いただいたおかげで、音の広がりが増し、自分のヴァイオリンの可能性を感じました。
車で行かれる範囲に、東京でご活躍されていた製作者の方がお住まいであるのは心強い限りであります。
"ストラドやグァルネリの音を再現する"というパッションを抱き、切磋琢磨されているアライ様にパワーをいただきました。
アライ様、大変お世話になりました!
引き続き、我がヴァイオリン仲間がお世話になる予定でおりますので、宜しくお願い致します。