サイトウ・キネン・フェスティバル松本2013(通称:SKF)が、8/12から始まっているのはご存知でしょうか?
松本の街中には、フェスティバルに合わせて、街灯にSKFの旗が掲げられ、店先には色とりどりのSKFミニTシャツがお客様をお迎えしています。
先週、ヴァイオリンの師と共に「ふれあいコンサート」に行って参りました。
ふれあいコンサートは、数年前にロバート・マン (Robert Mann) さん来日以来でしたが、本当に行って良かった!
演奏は、今年古希を迎えたヴィオリストの今井信子さん率いる「ミケランジェロ弦楽四重奏団
演奏曲は、ハイドン作曲"弦楽四重奏曲 第78番 変ロ長調 Hob.Ⅲ-78 「日の出」"、ショスタコーヴィチ作曲"弦楽四重奏曲 第3番 ヘ長調 op.73"、シューベルト作曲"弦楽五重奏曲 ハ長調 D956"。
ハイドンの"日の出"には、会場内うっとりでした♪
思わず睡魔に襲われて、すやすやと寝息をたてられる方もいらっしゃるご様子。
ハイドン作曲の弦楽四重奏曲、"皇帝"、"ひばり"、"セレナーデ"以外は個人的にノーマークだったので、しばらくはまりそうです(笑)
加えて、ハイドンは「弦楽四重奏の父」との異名を持ち、生涯にわたって83曲ものカルテットを作曲したとのこと。
交響曲も書いているのに才能溢れる方だったのですね。
さて、"日の出"ですが、出だしのヴァイオリンが奏でる優美な音色。
そこには、地平線から太陽が昇る情景が見事に浮かんできます。
この副題をつけた方の感性にもBravo!
そして、古希をお迎えになったとは思えない今井信子さんの絶妙な演奏技法も必見でありました。
2曲目のショスタコーヴィチ。
彼は、旧ソビエト連邦という社会主義国家で生き抜いた音楽家。
その作品には、哀愁、憎悪、恐怖といった感情が刻み込まれているのが伺えました。
時には鋭利な刃物を振りかざすような光景を彷彿させる音楽。
その音楽性に驚きと戸惑いを覚えた次第です。
ショスタコーヴィチの世界に浸りながら私の脳裏に浮かんだのは、第二次世界大戦下のナチス・ドイツによる強制収容所。
かつてドイツに旅行した際に訪れたダッハウ強制収容所、その寒々しい空気感に包まれているような異様な感覚を覚えました。
演奏家の皆さんは、一瞬たりとも気が抜けないご様子で、演奏終了の瞬間に訪れたしばしの沈黙。
それは、まるでショスタコーヴィチの世界から無事に生還したというような安堵に変わったようにも映りました。
会場からは惜しみない拍手。
我が師曰く、「これで帰っても良いぐらい素晴らしいですね!」と。
そんな瞬間に立ち会えたことは、幸せでありました!
3曲目のシューベルト遺作"弦楽五重奏曲 ハ長調 D956"。
チェリスト原田禎夫さんをゲストに迎えての演奏。
やはり、世界でご活躍されている方達の演奏は素晴らしい!
アラセブ(70歳前後)とは思えない日本人お二人に元気をいただきました。
James Thomsonが、"Health is the vital principle of bliss.(健康は幸福の源)"と名言を残していますが、好きなことを続けるにも健康ありきだと実感しています。
健康第一で元気なアラフォーを目指そうと、満月の夜に誓った私でありました(笑)