2016年
2月
15日
月
1年7か月ぶりにブログ再開を宣言致します!
これまでブログが放置状態にあった理由は諸所ございますが、「2016年は言い訳をしない!」と決めておりますので、勝手に割愛です(笑)
さて、前回は2014年7月末にブログを更新したのですが、その年の11月21日に、待望のエンリコ・オノフリ(Enrico Onofri)氏が演奏会のために松本にお越し下さいました。
「エンリコ・オノフリ、バロック・ヴァイオリンの奥義〜あの名曲の真の姿を探る〜」と題した演奏会。
エンリコ氏の演奏は、ヨーロッパの教会で捧げられている祈りのようにも感じられる温かい音色で、ヘンデルのソナタを聴いている際には、自然に涙が溢れました。
まさに魂を揺さぶる音色!
天才バロック・ヴァイオリニストの演奏を松本で聴ける機会が与えられたことに感謝したのはもちろんですが、演奏会後のサイン会でエンリコ氏と直接お話をさせていただき、彼の優しい人柄に触れられたことにも感激しました。
実は、お友達特権で、スタッフ様にお写真を撮影いただき、後日、送っていただけたのも申し訳ないぐらい嬉しい特典だったのです。
また、当日購入させていただいたCD「コレッリ(Arcangelo Corelli):ヴァイオリンとヴィオローネまたはチェンバロのためのソナタ 作品5」は、今でも私の大切なアルバムの1つです。
収録されている28曲の中で1番好きなのが、「ヴァイオリンソナタ第3番 ハ長調 Adagio」。
この曲はアンコールでも演奏されたのですが、瞼を閉じると、ヨーロッパの晴れた昼下がり。
歴史豊かな教会の中で、ステンドグラス越しに射す外光の中を、天使がのんびりと羽を休めているような光景が浮かんできます。
私にとっての癒しの1曲といったところでしょうか。
いつの日か、本場イタリアで、エンリコ氏の演奏会を聴いてみたいです♪
【曲目】
ヘンデル:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ニ長調 op.1-13
コレッリ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ 第8番 ホ短調 op.5-8
バッハ:ヴァイオリン・ソナタ 6番 ト長調 BWV.1019
バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BVW.565
バッハ:フランス組曲 第4番 変ホ長調 BWV.815
タルティーニ:ヴァイオリン・ソナタ ト単調 悪魔のトリル
【アンコール曲】
コレッリ:ヴァイオリン・ソナタ op.5-3 第1楽章 ハ長調 アダージョ
コレッリ:ヴァイオリン・ソナタ op.5-12 ラ・フォリア
2014年
7月
28日
月
今日はコンサート情報をお届け♪
私が10代から交流のある友人で、信頼を寄せる姉のような存在のチェンバロ奏者が、イタリア・ミラノにいます。
ミラノ在住の音楽家ということもあり、彼女の友人は多彩なのですが、そのお一人にバロック・ヴァイオリニストのエンリコ・オノフリ(Enrico Onofri) 氏がおり、そのエンリコさんが、なんと今秋(11/21)、松本にいらっしゃいます!
市民タイムスさん、なんて素敵なコンサートをご企画下さったのでしょう。
ありがとうございます!
ちなみに今回のチェンバロ奏者は日本でも有名な桒形亜樹子さん。
どんな演奏になるのか今からライヴにお伺いするのが楽しみです☆
エンリコ・オノフリ、バロック・ヴァイオリンの奥義
~あの名曲の真の姿を探る~
【日時】2014年11月21日(金)開演19:00(開場18:30)
【会場】ザ・ハーモニーホール/メインホール
【曲目】
ヘンデル:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ニ長調 op.1-13
J.S.バッハ:ヴァイオリン・ソナタ 6番 ト長調 BWV.1019、他
【出演】
バロック・ヴァイオリン:エンリコ・オノフリ
チェンバロ:桒形亜樹子
【入場料】
全席指定 一般4,000円、メイト3,000円、大学生以下2,000円
2014年
5月
26日
月
風薫る5月、いかがお過ごしでしょうか?
5月中旬(5/12)には、アメリカ・コロラド州で積雪。
友人が思わず、"No Snowing!"と叫んでしまう心境、お察しします。
さて、2月のValentine's Day以降、まったくブログに手つかずの状態が続いておりました。。。
認めたい記事は豊富にあるのですが、会社から帰宅後も子育てが待っており、なかなか一人ゆっくりとパソコンに向かう時間はとれないのが現状です。
加えて、今年度は保育園の保護者会役員を務めさせていただいているのですが、ママ友曰く「一番忙しい人に一番忙しい役回りになっちゃったね」と。。。
担当は会計なのですが、年間収支の把握にはじまり、いかに銀行の窓口に行かずして業務を遂行出来るか模索する日々が続いていました。
ボランティアですから、可能な限り効率化させたいのが本音です。
今は改善が完了して、少し余裕が出てきたところです(笑)
よって、久し振りのブログなう♪
4月中旬、庄司紗矢香さんとメナヘム・プレスラー(Menahem Pressler)のデュオ・リサイタルに行って参りました。
紗矢香さんが30代となられていたことに驚愕しましたが(勝手に20代前半と認識)、ピアニストのメナヘムさんは御歳90!
卒寿ですよ、卒寿!
まさに巨匠とは彼に相応しい言葉ではないでしょうか。
巨匠メナヘム氏のピアノには圧倒されました!!
ピアノを弾く体力、集中力、そして、中でも読譜されていたことにも感動!
当日、ヴァイオリンの師も鑑賞されていたのですが、巨匠は確認レベルで読譜をされていたのではないかと。
なるほど!
日々8時間を練習に費やし(アメリカのサイトに記載ありました)、数多くのコンサートを経験されている巨匠メナヘム氏にとっての譜面は確認作業に用いるだけで良いのかもしれませんね。
また、自分が「老眼」と認めてしまったら、体はそれに応答しようとするのかもしれないのではないかという危機感。
体が甘んじるとでも言いましょうか、年齢を理由にエクスキューズしてはいけないのだと思いました。
90歳になっても私自身もヴァイオリンを奏でていたい!
そして、その年齢にしか出せない音を追及したいものです。
さて、庄司紗矢香とは、パガニーニ国際コンクールにおいて、史上最年少かつ日本人初優勝を成し遂げた世界的にもトップレベルのヴァイオリニスト。
巨匠との協演では、お互いの音を尊重し合いながら奏でており、音色も温かく、ほっこりとさせてくれました。
彼女は緻密に計算しつくした上で音を出される慎重派ではないかと推測。
だからといって決して神経質な音ではなく、計算された中での余裕にも似たエッセンスが加わっている音色という印象でした。
ライヴを聴き終え、今後の彼女の音の成長や変化が楽しみとなりました。
いつかオーケストラと協演する紗矢香さんの演奏をライヴで聴いてみたいです♪
【曲目】
モーツァルト:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ変ロ長調K.454
シューベルト:ヴァイオリンとピアノのための二重奏曲イ長調op.162 D.574
シューベルト:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1番ニ長調op.137-1 D.384
ブラームス:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1番ト長調「雨の歌」op.78
【アンコール曲】
ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
ショパン:夜想曲第20番(プレスラーソロ)
ブラームス:愛のワルツ
ショパン:マズルカop.17-4(プレスラーソロ)
2013年
11月
21日
木
霜月も半ばを過ぎ、街にはイルミネーションやクリスマスツリーが飾られ、冬の訪れを感じずにはいられませんが、皆様、いかがお過ごしでしょうか?
個人的にはヴァイオリン独奏会+アンサンブルを無事に終えて、ほっとしているところであります。
先日、松本駅前にてイルミネーション点灯式があるとの情報入手。
朝方には雨模様だった為、天候を少々心配していましたが、寒さも和らいだ夕暮れ時。
ヴァイオリンとチェロの男性デュオ音喜楽(おきらく)ボーイズ(音喜楽BOYS)のお二人が点灯式を盛り上げるとのことで、弦楽の調べを楽しみに当日のお仕事を乗り切りました(笑)
なんと長野県観光PRキャラクター"アルクマ"くんも登場♪
息子は、アルクマくんにも出会えて大喜び。
アルクマくん横でゆ~らゆ~らと音楽鑑賞している"キャラ+ちびっこ"の姿、とても愛らしかったですよ。
案の定、テンションMAXゆえ、1曲演奏が終わる度に「Bravo!」の連呼。。。
親としては恥ずかしい思いをしましたが、音喜楽ボーイズ(音喜楽BOYS)のヴァイオリニストK氏に「盛り上げてくれてありがとう!」とおっしゃっていただき、胸を撫で下ろしたのは言うまでもありません。
音喜楽ボーイズ(音喜楽BOYS)のお二人にお会いしたのは今から3年程前。
息子の通う保育園に情操教育の一環で演奏にいらして下さったのが始まりでした。
チェリストのK氏は、松本交響楽団でいつも楽しそうに演奏していらっしゃるお姿を拝見していたのですが、ヴァイオリニストK氏はお初。
お二人のステージは、本当に楽しく、そして、癒しをいただけるステキな時間でした。
その後、ご縁があって、病院オケにてヴァイオリニストK氏と再会。
演奏法やテクニックなどもご指導いただき、お世話になっております。
”本物”をご存知ゆえ、妥協のない音楽性、本当に頭が下がります。
そして、柔らかいヴァイオリンやヴィオラの音色はステキです☆
撮影した動画をYouTubeにアップしましたので、ご鑑賞下さい。(デジカメ使用のため短いです)
息子は一瞬にしてピノキオの世界へ♪
When you wish upon a star♪
夜空の美しい冬がやってきましたね!
2013年
9月
18日
水
9/7の公演を最後に22回目のサイトウ・キネン・フェスティバル2013も閉幕。
今年はマエストロ小澤(小澤征爾氏)の完全復活で盛り上がりましたね。
大病を克服されてからも現役を貫かれているお姿には、世代を問わず元気をいただいているのではないでしょうか。
「小澤さんが愛犬を散歩していたよ~」なんて情報もちらほら入ってきましたが、健康第一で今後もご活躍いただければと願っております。
さて、9月1週目はサイトウ・キネン・オーケストラ コンサートに行って参りました。
大野和士さんのリードする音楽をライヴで初めてお聴きしたのはベルギー王立歌劇場(通称モネ劇場)でしたが、オペラとはまた一味違い、オーケストラも非常に良かったです。
世界中でソリストとしてご活躍する演奏家の皆さんお一人お一人が、大野さんの指揮で束ねられ、そして、最高の音楽を生み出す、その瞬間に出会えたことに感動しました。
音楽の持つ魅力(時として魔力?)を感じる調べ♪
今回は、モーツァルト作曲"交響曲第33番 変ロ長調 K319"、リゲティ作曲"フルート、オーボエと管弦楽のための二重協奏曲(日本初演でフルートをジャック・ズーン、オーボエをフィリップ・トーンドゥルが演奏)、R.シュトラウス作曲"交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」 op. 30"。
モーツァルトは安定感のある小編成での演奏。
ジェニファー・ギルバート(Jennifer Gilbert)さんがコンサートミストレスを務められ、心地良さを感じる音色でありました。
なんと翌日の通勤時にジェニファーさんを松本駅でお見かけしました(笑)
時間に余裕があったら、お声をかけたかったです。。。
続いて2曲目。
リゲティ作曲の二重協奏曲は、武満徹を彷彿させる音の散りばり具合で、指揮者泣かせな難曲。
1,2,3,4と大きくタクトを振る大野さんが印象的でした。
また、ソリストを務めたジャック・ズーン(Jacques Zoon)、フィリップ・トーンドゥル(Philippe Tonde)の熱演も刺激的でした。
そして、3曲目のR.シュトラウス作曲の大編成オケには、SKFのレギュラーメンバーでいらっしゃる盲目のヴァイオリニスト、和波孝禧(わなみたかよし)さんを発見!
個人的にフィーチャーしているヴァイオリニストです。
なんと言っても他のオケメンバーと一切狂いのないボウイングの素晴らしいこと!
スコアをすべて暗譜しているのはもちろんですが、運弓までもが完璧。
努力の賜物であるのはもちろんですが、私には和波さんが命を削って音を紡ぎだしているように映り、毎回大きな感動をいただいています。
再び交響詩。
こちらは映画"2001年宇宙の旅 (A Space Odyssey)"で起用されているため、ご存知の方が多いと思いますが、SKOによる演奏、非常に格好良かった!
自分ではなかなか聴かない類の曲をライヴで聴くことは、新鮮でもありました。
今年のSKFのテーマは「初心に戻る」。
これはマエストロ小澤が記者会見で語った言葉。
私も"初心"に戻り、物事や人と丁寧に関わっていきたいと思った、そんな夏の終わりでした。
2013年
8月
28日
水
サイトウ・キネン・フェスティバル松本2013(通称:SKF)が、8/12から始まっているのはご存知でしょうか?
松本の街中には、フェスティバルに合わせて、街灯にSKFの旗が掲げられ、店先には色とりどりのSKFミニTシャツがお客様をお迎えしています。
先週、ヴァイオリンの師と共に「ふれあいコンサート」に行って参りました。
ふれあいコンサートは、数年前にロバート・マン (Robert Mann) さん来日以来でしたが、本当に行って良かった!
演奏は、今年古希を迎えたヴィオリストの今井信子さん率いる「ミケランジェロ弦楽四重奏団
演奏曲は、ハイドン作曲"弦楽四重奏曲 第78番 変ロ長調 Hob.Ⅲ-78 「日の出」"、ショスタコーヴィチ作曲"弦楽四重奏曲 第3番 ヘ長調 op.73"、シューベルト作曲"弦楽五重奏曲 ハ長調 D956"。
ハイドンの"日の出"には、会場内うっとりでした♪
思わず睡魔に襲われて、すやすやと寝息をたてられる方もいらっしゃるご様子。
ハイドン作曲の弦楽四重奏曲、"皇帝"、"ひばり"、"セレナーデ"以外は個人的にノーマークだったので、しばらくはまりそうです(笑)
加えて、ハイドンは「弦楽四重奏の父」との異名を持ち、生涯にわたって83曲ものカルテットを作曲したとのこと。
交響曲も書いているのに才能溢れる方だったのですね。
さて、"日の出"ですが、出だしのヴァイオリンが奏でる優美な音色。
そこには、地平線から太陽が昇る情景が見事に浮かんできます。
この副題をつけた方の感性にもBravo!
そして、古希をお迎えになったとは思えない今井信子さんの絶妙な演奏技法も必見でありました。
2曲目のショスタコーヴィチ。
彼は、旧ソビエト連邦という社会主義国家で生き抜いた音楽家。
その作品には、哀愁、憎悪、恐怖といった感情が刻み込まれているのが伺えました。
時には鋭利な刃物を振りかざすような光景を彷彿させる音楽。
その音楽性に驚きと戸惑いを覚えた次第です。
ショスタコーヴィチの世界に浸りながら私の脳裏に浮かんだのは、第二次世界大戦下のナチス・ドイツによる強制収容所。
かつてドイツに旅行した際に訪れたダッハウ強制収容所、その寒々しい空気感に包まれているような異様な感覚を覚えました。
演奏家の皆さんは、一瞬たりとも気が抜けないご様子で、演奏終了の瞬間に訪れたしばしの沈黙。
それは、まるでショスタコーヴィチの世界から無事に生還したというような安堵に変わったようにも映りました。
会場からは惜しみない拍手。
我が師曰く、「これで帰っても良いぐらい素晴らしいですね!」と。
そんな瞬間に立ち会えたことは、幸せでありました!
3曲目のシューベルト遺作"弦楽五重奏曲 ハ長調 D956"。
チェリスト原田禎夫さんをゲストに迎えての演奏。
やはり、世界でご活躍されている方達の演奏は素晴らしい!
アラセブ(70歳前後)とは思えない日本人お二人に元気をいただきました。
James Thomsonが、"Health is the vital principle of bliss.(健康は幸福の源)"と名言を残していますが、好きなことを続けるにも健康ありきだと実感しています。
健康第一で元気なアラフォーを目指そうと、満月の夜に誓った私でありました(笑)
2013年
7月
25日
木
アンサンブルフローラのお仲間マカロンさんが発掘され、サマンサさんもご利用されたことがあるとお聞きしてから半年。
私の行きたいベスト5に入っていました「リューテリア アライ」様を訪問。
今回の目的は、弓の毛替え。
お預けした翌日には仕上げていただけるという短納期も魅力的。
以前のお教室では、「毛替えは梅雨時」と講師が生徒に吹聴していたのですが、実は誤りであったことが最近判明。。。
日本には四季があり、温度や湿度にも大きな差がある点に十分に気を付ける必要があると、現在の師にアドヴァイスをいただきました。
理由としましては、馬毛は湿度によって伸び縮みをするため、多湿期に入る前(5月頃)と乾燥期に入る前(11月頃)に張り替えるのが良いそうです。
さてヴァイオリン工房 リューテリア アライ (Liuteria Arai) 様のお話に戻りましょう。
今回、ヴァイオリンケースごとお邪魔させていただいたのですが、アライ様、私の弓が毛替え可能であると判断された後は、ヴァイオリン本体に興味を示され、チェック下さいました。
その中で、新作ヴァイオリンゆえの課題の一つである指板が下がってしまう点をご指摘。
指板が下がることで指板と弦の間隔が開いてしまい、結果、低音や杯ポジションが弾きにくいことに繋がると定規片手にご説明下さいました。
「他の人が作ったヴァイオリンは直したくないんだけれどね」と冗談を混ぜながら、「弾く人がもっと快適に弾けるようになったら良いなぁと思って」とおっしゃるアライ様。
作り手の立場からヴァイオリンとヴァイオリニストに向ける愛情が伺えました。
今回は毛替えの他にご指摘いただいたヴァイオリンの駒の調整もお願いしたのですが、丁寧な仕上がりで大満足♪
調整いただいたおかげで、音の広がりが増し、自分のヴァイオリンの可能性を感じました。
車で行かれる範囲に、東京でご活躍されていた製作者の方がお住まいであるのは心強い限りであります。
"ストラドやグァルネリの音を再現する"というパッションを抱き、切磋琢磨されているアライ様にパワーをいただきました。
アライ様、大変お世話になりました!
引き続き、我がヴァイオリン仲間がお世話になる予定でおりますので、宜しくお願い致します。
2013年
6月
14日
金
雨後の新緑がひときわ濃く感じられる今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?
友人の中にはレインウェアなどを新調して、この季節を楽しんでいる方もいますが、個人的には苦手なシーズンです。
湿度が高い点がNG。。。
さて、久しぶりにヴァイオリンお稽古のお話。
現在、ヘンデルのヴァイオリンソナタ第3番を練習していますが、先月、先生から名ヴァイオリニスト アルテュール・グリュミオーが、チェンバロと奏でるヘンデル・ヴァイオリン・ソナタ集をお借りしました。
お借りして1カ月を経過していますが、ヘンデルフィーバー冷めやらず。
グリュミオーは、私の大好きな国の一つ、ベルギー(チョコレートが美味でございます)を代表するヴァイオリニスト。
そして、松本にゆかりのあるスズキ・メソードの創設者:鈴木鎮一先生の愛弟子のお一人、豊田耕児先生もグリュミオーの元で学ばれました。
そして、その豊田先生の愛弟子のお一人であられるのが、現・我が師匠であります。
グリュミオーの音楽性が豊田先生へと受け継がれ、豊田先生から我が師へ、そして、我が師から私に継承されていく(たぶん)と考えるだけで、わくわくします☆
ヘンデルに話を戻しましょう。
合唱っ子だった私にとって、「ヘンデル = オンブラマイフ Ombra mai fù 」といったオペラやオラトリオ色が強かったのですが、ヴァイオリンソナタに触れてみて、実に才能豊かな作曲家だったのだと感じています。
もちろんヘンデルの旋律を際立たせるテクニックを持ったグリュミオーというヴァイオリン奏者の存在も大きいとは思いますが、ピアノではなくチェンバロを起用している点も"極上の音色"を生み出す要素なのでしょう。
まさに"珠玉の1枚"とであります。
ここ最近の私ですが、複数の合唱のコンサートにご招待いただき、出かけております。
先週末には、所属していた合唱団クールディマーンシュ (子育てを優先させなさいという師のアドヴァイスもあり只今お休み中)の15周年コンサートに出かけました。
久しぶりに見る皆さんの生き生きとした表情、そして、心温まる(途中、恒例の笑いあり)ステージ。
懐かしさと共にステキなお仲間とご一緒させていただいていたのだなぁと改めて感動しました。
中でも合唱団のピアニストであり、中学時代からの旧友の母上によるピアノソロは最高でした!
奏でる旋律は雫のように瑞々しく、そして、キラキラと星が瞬くような心地よい音楽。
おいくつになられても音楽を愛する心を忘れず、丁寧かつ熱心にお稽古を積まれていらっしゃるのだと、演奏から伺い知ることが出来ました。
あんな演奏を数十年後の私も出来るように努力をせねば!
ステージ後にロビーでお見送りをして下さった合唱団の皆様。
懐かしい面面からは、「早く戻っておいで~!」、「待っているよ~!」とおしゃっていただき、涙が出そうになった私。
皆さんの益々のご活躍を楽しみにしております!
そして、またいつの日かご一緒させて下さいね。
音楽の継承は未来への希望となり続くのであります。
2013年
2月
28日
木
2013年2月24日 まつもと市民芸術館 主ホールにおいて『第4回 ACO(相澤室内管弦楽団)定期演奏会~太田メモリアル~』を終えました。
今回は『2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043』から第2楽章 ラルゴ・マ・ノン・タントを演奏させていただいたのですが、本当に貴重で楽しい時間を過ごさせていただきました!
さて、このラルゴを弾くことにしたのは1月初旬。
1月中旬にヴァイオリンでのソロ演奏を個人的に控えており、実際にラルゴの譜読みを始めたのは1月下旬。
「間に合うのかしら?」と不安に苛まれながらも、本番までに自分に課したのが
『1日最低10回は模範演奏を聴く!』
ことでした。
その甲斐もあって、他のパートの音を聴く耳を身につけることが出来ました。
東京からの遠征組もいたため、メンバー全員(1stヴァイオリン:2名、2ndヴァイオリン:2名、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、ピアノ各1名)が集合して合わせられたのは、本番当日のリハーサル。
さすがに舞台慣れしているお仲間の皆さん♪
1回の通しリハで本番を迎え、本番も大きなミスを"私が"発生させることもなく、無事に完奏。
2ndヴァイオリンからのスタートだったので、多少の緊張はありましたが、後半は落ち着いて、皆さんの呼吸を感じながら演奏が出来ました。
私個人の反省点は、右手の運弓(ボーイング)に課題多々あり。。。
ACO音楽監督であり、全国で活躍されているプロのK氏から「詰まった音にしないともったいないよ」とご指導いただき、意識して練習を積み重ねてはいたものの、演奏時の動画を確認して、まだまだボーイングが不十分であることを再認識しました。
今後、しばらくの間は、ラルゴでボーイングを特訓しようと思います。
先週水曜日から、ラストスパートでヴァイオリン隊のお仲間とパート練習を毎晩敢行。
各々お仕事を終えてからの練習でありましたが、本当に頑張ったと思います。
平日練習にお付き合い下さったTさん、Nさん、本当にありがとう!
最後になりましたが、お寒い中、会場に足を運んで下さった同僚の皆さん、友人の皆さん、そして、我が愛する家族にも感謝の気持ちでいっぱいです。
I love you, all!!
<演奏会プログラム>
1. モーツァルト / フルートカルテットニ長調
2. テレマン / バスーンソナタ
4. 故郷
6. Fragments of Memories
8. ヴィヴァルディ / 『四季』より協奏曲第4番ヘ短調 RV.297「冬」
9. バッハ / 2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調 BVW1043 第二楽章
10. モーツァルト / 5つのディヴェルティメント第3番
11. Misirlou
14. Color your life
15. 情熱大陸
16. ホルスト / 組曲『惑星』より Jupiter, the Bringer of Jollity
17. The Sound of Music メドレー
18. アンコール 信濃の国
2013年
1月
23日
水
ヴァイオリン勉強会&独奏会を無事に終えました!
天候にも恵まれた穏やかな休日のひと時♪
ピアノの先生がご友人のお子さんに突進され、突き指というアクシデントに見舞われた為、ピアノ合わせが本番当日となり、ちょっと心配ではありましたが、心地良く弾かせていただきました。
ありがとうございました!
今回、ヴィヴァルディの『ヴァイオリン協奏曲ト短調RV.317』の第一楽章を弾かせていただき、まだまだ欠点だらけの演奏ですが、一つ自信に繋がりました。
もちろん緊張はしたのですが、私の中で150%は練習したという実感があったので、50%ぐらいの実力は出せたのではないかと自負しております。
以前、『練習量と緊張の法則』と題して、当ブログで高嶋ちさ子さんのブックレビューをしたことがありますが、その中に登場した徳永二男先生の言葉を噛み締めています。
「100%の演奏をしようと思ったって、たぶん出せる力はよくて40%ぐらいなんだよ。
だから200%練習をしておけば80%は出るでしょ。」
勉強会には小学3年生の女の子もいました。
『G線上のアリア』を弾いてくれたのですが、これが本当にすばらしい!
ハーフのヴァイオリンですが、音色が大人顔負けで、彼女の世界観をばっちり奏でています。
"小学生であってもあんな風に奏でられるんだ"と驚いたのはもちろんですが、そこにはヴァイオリンの指導にあたる先生が真摯に生徒一人一人と向き合い、そして、丁寧にご指導されている賜物なのだと感動しています。
加えて、先生が生徒とのエピソードを踏まえて進行する形式も温かい雰囲気に包まれ、とても良かったです。
本当に会えて良かったわ~♪
ご紹介下さった旧友Iさん、改めてありがとう☆
今後の練習曲は、『ヴァイオリン協奏曲ト短調RV.317』の第2楽章とドッペルの第2楽章でありますが、どちらも「ラルゴ・マ・ノン・タント」=「悠然と、しかし、はなはだしくなく」。
実はゆっくりな曲ほどポジション移動が多い上に難しいです。。。(悲鳴)
飽く無き我が挑戦は続く!
2013年
1月
13日
日
新年が始まりましたが、いかがお過ごしでしょうか?
初日の職場は、冷蔵庫(場所によっては冷凍庫並)状態。
賢明な同僚の中には、あえて初日に休む人もいるほど極寒地帯であります。
ただ、先週の私は、抱えている仕事の一つを何とかやり遂げる必要があり、休めませんでした。。。 (泣)
そんな時には、"音楽の父であるバッハ"に癒されながら、仕事をやり遂げます(笑)
さて新年の抱負といきましょう。
年末年始、主人の実家に帰省した際、三味線の師をしている義母と音楽談義を交わしました。
義母は出産後に三味線や箏の世界に魅了され、気づけば師範の腕前。
お免状をいただき師となった今でも、家元のお稽古のために新幹線で東京まで赴き、ご教授いただいているそうです。
60歳を超えても、家元から学ぶことは多くあると語る義母。
また、自身が教える中で迷うこともあり、我流とならないために家元でのお稽古を継続しているとも語っていました。
私と意見が合致したのは、『音楽は一生勉強』ということ。
この姿勢、新年の抱負というよりは、一生の抱負という感じかしら?(笑)
ただ、その理念を決して崩さず、研鑽したいと強く思います。
今夏から取り組んでいるヴィヴァルディの『ヴァイオリン協奏曲ト短調RV.317』
Sarah Changの動画はこちら⇒『ヴァイオリン協奏曲ト短調』。
これまで一つの曲にこれほど真剣に取り組んだことがありませんでした。
そして、鈴木鎮一先生の書かれた教則本の指導に即して弾くこともありませんでした。
特に運指(ポジショニング)。
恥ずかしいことですが、10年あまりレッスンに通っていたのに、1,3ポジションしか弾けませんでした。
「音程が悪くなるから1,3ポジションで」という指導者の意向により、特に疑問も持たずにいた自責です。
新たな先生にご指導いただいてからは、2,5ポジが出来るようになりました。
もちろん簡単に弾けるようになったわけではありません。
ただ、そこにはひたむきにポジションのレッスンをきちんとすることの大切さをご教授いただき、それに従って研鑽したからです。
今でも音程が不安定になる時もありますが、小さな積み重ねの大切さを指先でしっかりと感じています。
ポジショニングに幅が出ると音色自体も変わってくるのですね。
今月のレッスンでは、先生が伴奏部分を弾いて下さり、即席のアンサンブルを楽しんでいます♪
来週には、いよいよ勉強会での独奏。
ピアノの先生におんぶにならぬよう、テンポと音程をしっかり復習して臨みたいと思います。
Yes, I can do it!
2012年
12月
20日
木
12月も半ばを過ぎ、Christmasまであとわずかですね。
先週末、相澤病院のロビーにて、相澤管弦楽団(ACO)によるクリスマスコンサートがありました。
ACOでご一緒しているヴァイオリン仲間と平日練習を自主的に3回行い、何とか形になったかしら?
前日金曜日には、息子とiPad様とヴァイオリンと共にリハーサルに参加。
なんと気づけば休憩なしの4時間経過!!
あんなに連続でヴァイオリンを弾いたこと、人生初だったかもしれません。
とても楽しかったです♪
リハに付き合ってくれた息子に至っては、可愛いお姉さん達に囲まれた上に、平日は禁断のiPad様で遊べたので、帰宅時間が22時を過ぎてもハイテンションを維持し続け、帰宅の際にはお姉さん達にハグをしておりました。
いよいよコンサート当日。
昔からテスト前には、思わずお掃除を始めてしまう悪い癖を持つ私でありますが、コンサート当日も朝からクリスマスシュトレンを焼き、私の多忙っぷりに振り回されている気の毒な家族のためにパスタを作ったりしていました。
「練習をおやりなさい」と聞こえてきそうですが。。。(苦笑)
そして、コンサート本番。
今まで弾かせていただいた中で聴衆が一番多かったように感じました。
昨年の同時期にACOデビューをさせていただいた私ですが、昨年と違ったのは、ダントツで緊張感。
仲間との演奏、音楽を共に作り出すという楽しさの方が、緊張感を遥かに超えていました♪
今回の演奏曲は、クリスマス・コレクション、Last Christmas (ラストクリスマス)、荒野の果てに(Angels We Have Heard on High)、We Wish You A Merry Christmas、神の御子今宵しも(Adeste Fideles)、牧人ひつじを(The First Nowell)、歌の翼に、(Auf Flügeln des Gesanges)、フルートカルテット、チャールダッシュ(Csárdás)、津軽海峡・冬景色、そして、アンコールにきよしこの夜(Silent Night)、信濃の国。
あれ?もう終わっちゃうの!?と感じたぐらい、あっという間の60分でした♪
ご清聴を感謝します!
今回の打ち上げも音楽仲間のご自宅にお邪魔させていただきました。
朝手作りしたクリスマスシュトレンをお持ちしたら、とても喜んでいただいた上に、ティファニーのブルーボックスに入れていただき、なんだか高級感溢れるシュトレンになっておりましたよ(笑)
打ち上げは、黒一点でほぼ女子会状態。
なかなか練習では語り合えないお仲間の皆さんと話も弾んで、良い時間を持てました。
先月、声楽仲間とした忘年会で中華の食べ放題に行ったのですが、その時と同じぐらい手料理をご馳走になり、一時的に体重2kg増加していました。。。
しか~し、デザートは別腹とあって老舗マサムラの巨大ケーキを食べる私達。
自分含め、女子ってすごいわ~と感嘆の一時でもありました。
久しぶりにショートケーキを食べましたが、美味しかったですよ☆